スキルシートは、主にIT職種として働く方のスキルを要約した経歴書だ。知識・スキルやこれまで使ったツール、関わったプロジェクト、担った役割などを細かく記載する必要がある。案件担当者は、このスキルシートで案件参加可否の一時判断を行うことが多い。せっかく案件に適したスキルを有していても、それが伝わらないスキルシートを提出してしまうと、案件獲得のチャンスを逃す可能性がある。そのため、スキルシートの記載にはしっかりと時間をかけるべきだろう。
スキルシートの書き方に明確なルールはないものの、長々と経歴を羅列してしまうと、相手に読みにくい印象を与えてしまう。基本的な要点をおさえ、なおかつ具体的な情報が伝わるよう工夫する必要がある。
まず行うべきは、これまでの仕事の洗い出しだ。
仕事の大小関係なく、携わった仕事のプロジェクト名や携わった期間、業務内容、使用ツールなど、できるだけ具体的に書き出すことが大事だ。同時に保有スキルや得意分野なども、あるだけアウトプットしておこう。このとき、思いついたままに書き出すのではなく、ある程度経歴を順序立てておけば、情報を整理しやすい。

情報を整理できたら、いよいよスキルシートに落とし込む作業に入る。詳細はプロジェクトごとにまとめると、ポジションやスキルが明確になる。古い順ではなく、直近の仕事から記載してくことがポイントだ。箇条書きにするとより見やすくなる。
単純に事実のみを述べるのではなく、特に力を注いだ部分、貢献できた箇所、貢献するために行った工夫・対策なども記載しておくと、案件担当者も求める人物かどうかを判断しやすくなる。携わる予定の案件内容がわかっているのなら、その案件での活躍につながりそうな特技やスキルはしっかりとアピールするべきだろう。
内容量は、大体A4用紙2枚~4枚程度が目安だ。多すぎると相手に負担になってしまうため注意が必要だ。